中小企業診断士2次試験|まとまった時間がなくてもできるインプット&アウトプット学習【事例Ⅰ~Ⅲ】

1次試験が終わってホッとする間もなく、すぐに2次試験に向けた準備が始まります。

しかし、2次試験は、1次試験と勉強スタイルがまるで違います。

とくに、スキマ時間中心で学習してきた人ほど「何からやればいいの?」、「どうやって勉強したらいいの…」「まとまった時間が取れない…」という壁に直面しがちです。

この記事では、私自身の体験をもとに、スキマ時間でも“得点力”がアップする2次試験対策の工夫をまとめました。

全体的な2次試験勉強方法はこちらです。

2次試験の勉強方法

まとめ

自由にスキマ時間でも有効に使えた1次試験とは異なり、基本的に2次試験の勉強は過去問を取り組む80分のまとまった時間が必要。

とにかく短いスキマ時間であれば与件文の読み方練習やキーワード暗記ができる。

5~10分程度のスキマ時間でもキーワード要約や想定問題などでアウトプット練習をして得点力をアプできる。

初めての過去問の事例は80分を使って取り組む必要があるが、やり方に慣れてきた、2周目以降であれば40分ずづに区切って過去問の練習もできる。

1次試験と2次試験の違い

1次試験は診断士に必要となる知識をインプットし、正しい知識があるか求められる試験です。

一方、2次試験は1次試験で得られた知識を用いて、事例企業の現状に沿って助言をするアウトプットが求められる試験となります。

(1年目を受験した時には私は気づいてなかったですが、2年目の受験勉強の際に診断士のYoutubeで言ってるのを聞いて、気づかされました。)

ですので、2次試験の勉強は1次試験のような知識のインプット中心ではなく、考えて書くというアウトプットの練習が必要になってきます。

2次試験の勉強は1次試験のように少しでもスキマ時間さえあればいつでもインプットの勉強ができるのと異なり、アウトプットが必要になるためある程度まとまった時間が必要となってきます。

基本的な勉強方法としては過去問を取り組んで、ふぞろいで採点して自分の答案を分析するので試験時間の80分で勉強をするのが望ましいです。

ただし、そんな中でも1次試験のようにスキマ時間か使える勉強方法を紹介します。

スキマ時間での勉強方法

2次試験の勉強は大きくインプット系とアウトプット系に分かれます。

インプット系は多くはないですが、やっておかないと点数に結び付かないこともあるため重要になります。インプット系の勉強は1次試験同様に短いスキマ時間でも勉強可能です。

メインはアウトプット系になり、ある程度のまとまった時間で勉強することになります。

<インプット>

試験内容や手順の把握

試験内容は与件分に事例企業の現状が書いてあり、設問に答える形式になります。

手順としては、設問を解く順番、時間配分、与件分の整理のために蛍光ペンを使うのか、何色使うのか、強みは何色、弱みは何色、など取り組み方が色々あります。

このあたりのやり方が「黄金手順」に載っており、初学者はスキマ時間にインプット学習をすることができます。

与件の読み方の練習

2次試験の与件分の読み方にはコツがあります。事例社長の想いに沿って回答したり、繰り返しやかぎかっこには重要なキーワードがあったり、強みは活かし続けて弱みは補完して事業成長につなげたりするなどして回答に盛り込むことがあります。

どこに着目して読めばよいのか「全ノウハウ」に載っており、1次試験同様に好きな時間でインプット学習ができます。

キーワード暗記

2次試験では1次試験で学んだ知識のキーワードを使うことで点数が得られます。

頻出のキーワードはメリットデメリット含めて覚えておくことが大事です。

「黄金手順」などを使って各事例で使うキーワードを覚えておきましょう。スキマ時間で好きに勉強できます。

設問解釈

2次試験の設問に対して的確に回答をする必要があります。設問自体にヒントはないか、どういう要素が必要か(強みや機会など)を考えておき、与件からどういう要素を持ってくるかを与件文を読む前から準備することで効率的に2次試験の問題を解くことができます。

そのための練習としては、一度取り組んだことがある過去問の設問だけを使って考えることが有効です。5~10分くらいのスキマ時間で取り組むことができます。

<アウトプット練習>

キーワードまとめ練習

2次試験では、なぜプロジェクトチームを発足したかなどの理由を問われることがあります。書いてはないですがそう言う場合は利点などを書くことで点数になります。また、100字程度で回答するというのが多いのでまとめる練習が必要になります。

「解き方の黄金手順」などを使って各事例で覚えておくべき1次試験で出てきたキーワード(機能別組織、能力評価など)の特徴やメリデメを100字でまとめる練習をすることで、キーワードの習得とまとめの練習が同時にできて得点力がアップできます。

1問練習

設問文だけを見て、設問解釈をして書くことをキーワードを使って100字でまとめる練習です。設問解釈とまとめの能力がアップします。

「全ノウハウ」の中に想定問題がありますので、1問ずつ取り組むことで10分程度のスキマ時間でもアウトプット練習により得点力がアップできます。

過去問練習

1事例をやってみることで2次試験の全体感が分かります。初めて取り組む事例は必ず実施し、時間も守ってやり、回答を残しておくべきです。思ったより時間がないことや、あとで回答を見返したときに足りなかった点を分析でき、頭に残り試験本番でも書き忘れなどのミス防止できます。

通しで実施すると80分かかります。ただし、2回目以降は与件を読む、回答メモまでで40分、回答記入を40分で実施、と分けて取り組むことでスキマ時間を有効に使えます。

私の場合は昼休みに回答メモまでを40分、帰宅後に回答記入を40分で実施していました。

この方法のメリットは回答メモから与件の内容を思い出し、回答を再現する練習にもなります。

さいごに

時間に余裕がない中でも、一歩一歩工夫を重ねて努力を続けることができれば、合格への道を切り拓いています。

必ずしも事例毎の時間をフルでとれなくても、限られた時間の中で「今できる最善」を積み重ねることで、必ず2次試験の得点力アップにつながります。

この記事にあるだけでなく、ご自身の小さな工夫を積み重ねることで、初見問題への対応力が上がり、それが合格へのカギなります。

これから2次試験が控えている方は10月後半の試験に向けて仕上げていき、合格を勝ち取って下さい。

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