口述試験の対策と再現答案

中小企業診断士試験の2次筆記試験を突破した方にとって、次は「口述試験」が待ってます。

合格率は限りなく100%に近いとはいえ、油断は禁物。緊張で頭が真っ白になったり、質問の意図を取り違えたりすると、思わぬ落とし穴にはまることもあり得ます。

正しい準備をしておけば、口述試験は必ず合格できますし、”診断士”のスタートとしてよい経験ができます。

本記事では、私自身が実践した口述試験対策と、実際に聞かれた質問の再現をまとめます。これから挑む方の参考になれば幸いです。

まとめ

口述試験で大切なのは、

  • 事例企業の理解を深めること(SWOT・3C分析)
  • 与件文の怪しいワードを押さえること
  • 声に出して話す練習をすること
  • フリーズしないための“時間稼ぎスキル”を身につけること

そして何より、「完璧な回答」よりも「落ち着いて話し続けること」
これが最重要ポイントです。

以下では、具体的な対策と、私が実際に受けた質問の再現を紹介します。

口述試験対策の基本

口述試験は、筆記試験で扱った事例企業について、面接官と対話しながら助言をしたり理解度を確認する試験です。

私の場合は面接官は2人おり、事例Ⅰと事例Ⅲから各2問ずつ質問がありました。
各質問に対して2分程度で答えるというものになっています。

そのために以下のように事例I〜IVの企業を分析し直すことと、与件文の読み込み が有効です。

■SWOT分析

1次試験で習ったSWOT分析をして、事例企業の特徴を整理し、今後の方向性を自分なりにまとめておくと、どんな質問にも軸を持って答えられます。

事前対策1:与件の読み込み

●3C分析

SWOT分析と被る部分はできてきますが、顧客は誰か、自社と他社を分析することで、今後の持っていきたい方向性を準備して答えるのに有効です。

●与件文の怪しいワードを押さえる

筆記試験のときに「なんとなく理解したつもり」で流したワードが、口述で聞かれて戸惑ってしまうことがあると思います。丁寧に与件文を読み込んで一つずつ潰していきましょう。
言葉の意味の理解に加えてメリデメなんかも答えられるようにしておくとよいです。
私の場合は実際に面接で受託生産のメリットを聞かれました。

事前対策2:話す練習をする

口述試験は“会話”です。
頭で理解していても、口に出すと意外と言葉が出てこないもの。

●YouTubeの練習問題を活用

最近は口述試験対策の動画が豊富にあります。
動画の質問に対して、自分の声で答える練習をすると、実戦感覚が身につきます。

やると分かりますが、2分という時間はとっても長いです。

●オウム返しで時間を稼ぐ

例:
面接官「受託生産のメリットは何ですか」
自分「受託生産のメリットですね。はい、○○だと考えます。」

この“ワンクッション”があるだけで、頭の整理がしやすくなります。

●ゆっくり話す

早口になると、内容が薄くなりがちです。
ゆっくり話すことで、落ち着きもアピールできます。

私の口述試験再現

■事例Ⅲ

(問1)受託生産のメリット

面接官「受託生産のメリットは何ですか」
「受託生産のメリットですね。まず、生産に集中できる点が挙げられます。」

面接官「生産コストの観点ではどうですか」(←時間が短すぎたので助け舟をもらいました)
「はい。生産コストは下げることができます。大量生産によって生産ノウハウが蓄積され、結果として製造コストを下げられるためです。」

(問2)提案営業による新規受注先の開拓方法

面接官「提案営業を通じて、新たな受注先を開拓するにはどうすればよいですか」
「社長が持つノウハウを共有し、提案できる人材を増やして営業力を強化することが重要です。また、メンテナンス業務を他社にも提供し、顧客との接点を増やすことで営業機会を創出できます。」

■事例Ⅰ

(問1)新規参入が増えたときに、なぜ価格競争を避けたのか

面接官「新規参入が増えた際、なぜ価格競争を避けたのですか」
「収益を確保するためです。価格競争に巻き込まれると利益が圧迫されるため、顧客企業や協力企業との連携を強化し、差別化によって収益を確保しようとしたと考えます。」

(問2)保管業務を行う際のポイント

面接官「保管業務を行う際のポイントは何ですか」
「適正な在庫管理と温度管理です。これも先ほどと同じく、差別化につながるためです。」

受験を終えての感想

口述試験を終えて感じたのは、
「とにかくフリーズしないことが大事」
という一点に尽きます。

内容が多少ズレていても、落ち着いて話し続ければ問題ありません。
そのためにも、事前準備はしっかりしておくべきです。

余談

私の場合、出来が良かった事例Ⅲと、出来が悪かった事例Ⅰから質問されのかなと思いました。
面接官は二人で、事例Ⅲ担当は40〜50代、事例Ⅰ担当は60〜70代くらいの方。

事例Ⅰの面接官は何度も噛んでいて、こちらが笑いをこらえる場面もありました。
面接官も緊張していることのかなと思い、少し気が楽になりました。

さいごに

口述試験は、筆記試験の合格者にとって、最後の関門です。

事前準備をしておけば、必ず乗り越えられますし、貴重で楽しい、診断士としての初めての経験ができます。

頑張ってください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました