事例Ⅰ~Ⅲの頻出キーワード各5選+メリット・デメリット【100字まとめ】で得点力アップ

中小企業診断士2次試験は、与件文から課題を抽出し、1次試験での理論と結びつけて回答を組み立てる試験です。

特に事例Ⅰ~Ⅲでは、それぞれの分野に特有の頻出キーワードがあり、それを適切に使えるかどうかが得点を左右します。

単なる暗記ではなく、意味だけでなくメリット+デメリットまで理解しておくことで、与件文に即して知識を加えることで得点につながる回答できます。

さらに、その理解を定着させるために有効なのが100字まとめ練習です。これにより知識整理とアウトプット力の強化を同時に実現します。

まとめ

事例Ⅰ~Ⅲには頻出かつ得点に直結するキーワードがある

  • キーワードは「意味+メリット+デメリット」まで理解することで応用力が高まる
  • 対になるキーワードとセットにすることで覚えやすくなる
  • 100字まとめ練習は、知識の定着と本番の文章構築力を鍛えられる
  • 5分程度のスキマ時間で取り組める

各事例の頻出キーワードの例

「解き方の黄金手順」などに載っている重要キーワードを整理し、自分の中にストックしておくことが大事です。

キーワードの意味はもちろんのことメリット・デメリットとともに覚えることにより、2次試験でそのワードが出てきたときにそののどちらを書くのかを瞬時に判断し、記述のアウトプットとして多面的に回答をすることで点数を伸ばすことができます。

各事例で出てくるキーワードの例を記していきます。自分の中で使えるワードをどんどんと増やしていくことが得点力アップのカギとなります。


事例Ⅰ(組織・人事)

キーワードメリットデメリット
機能別組織専門性を高めやすい
組織を統率しやすい
セクショナリズム
利益責任が不明確
事業部制組織意思決定の迅速化
利益責任が明確
後継者育成できる
短期的利益の追求
セクショナリズム
プロジェクトチーム市場ニーズへの柔軟対応
適材適所の人員配置
ノウハウ蓄積困難
短期的視点の取り組み
成果主義若手の士気向上
組織活性化
短期的利益の追求
協調性の低下
年功序列統制が取りやすい
将来設計がしやすい
組織の硬直化
人件費が高くなる

私の場合は令和6年の事例Ⅰでプロジェクトチームを使うことで少しでも点数を獲得することができました。設問には直接書いてないですが、なぜプロジェクトチームを発足したかの理由にはメリットを書くことが想起できました。

機能別組織と事業部制組織、成果主義と年功序列など対になるキーワードをセットにすると覚えやすい。

事例Ⅱ(マーケティング・流通)

キーワードメリットデメリット
SNS顧客と直接コミュニケーション(双方向コミュニケーション)
商品の認知度向上
信頼性が不十分
(SNSからHP誘導が有効)
継続的な運営
HP詳細な商品/自社情報を掲載
情報の信頼性
集客が困難
(SNSからHP誘導が有効)
顧客DBダイレクトメールを送れる
ニーズに合った提案ができる
情報の取り扱いに注意が必要
他社との連携他者の資源(顧客、技術、など)を活用して付加価値向上連携する相手にもメリット要
体験型イベントモノを使って体験して付加価値向上・差別化
顧客満足度向上
開催のコスト

私の場合は令和6年の事例Ⅱで他社との連携やSNS活用によるHP誘導が使え、高得点に結びつきました。令和5年の本試験では気づけませんでしたが、SNS活用して体験型イベント誘導なども有効であったとふぞろいを勉強しながら気づけました。

事例Ⅲ(生産・技術)

キーワードメリットデメリット
OEM(受託(他社ブランドを自社で生産))稼働率向上
製造ノウハウ蓄積
依存による経営リスク増加
市場ニーズ把握困難
OEM(委託(自社ブランドを他社で生産))設備・人件費など削減
自社はコア業務に集中
製造ノウハウ蓄積困難
納期・品質の管理困難
多能工化
(マルチタスク化)
柔軟な人員配置
人件費の低減
教育のコスト
OJT即戦力化
技術伝承
教育品質が人に依存
材料標準化低コスト化
品質向上
在庫管理しやすい
設計に制限
製品の差別化が困難

私の場合は材料標準化やOJT⇒多能工化を用いることで令和6年の事例Ⅲの試験で高得点が取れました。

各事例の例として5つずつ出しましたが、こんな感じで自分の中で各事例における頻出キーワードをメリットデメリットとともにストックしておくことが大事です。

事例Ⅰと事例Ⅲはともに使えるキーワードも多くあります。

100字まとめ練習の活用例

例:事例Ⅰ・機能別組織

メリットは、①各部門が業務に集中できノウハウを蓄積して専門性を高めやすい、②部門長に権限集中し部門の統括がしやすい。デメリットは、①部門最適でセクショナリズムになりやすく、②利益責任が不明確である。(99字)

ポイント

  • メリット+デメリットを複数盛り込む
  • 制限字数の感覚がつかめ、まとめる訓練になる
  • 5分程度のスキマ時間で練習ができる

他のキーワードにおいても同様に取り組むことで知識の定着⇒2次試験での多面的な回答ができるようになり得点アップが期待できます。90~100字でまとめる練習が大事です。

まとめるときも何でそのメリットやデメリットがあるんだっけというのを意識すると理解がしやすいし記述もしやすくなります。

さいごに

2次試験は、知識を「覚える」のは当然ですが「使いこなす」ところのアウトプットまでが求められます。

今回のようにキーワードを整理し、100字でまとめる練習を繰り返すことで、知識の定着とアウトプット力を同時に鍛えることができます。

本番で与件文を読んだ瞬間に「この場面はあのキーワードが使える」と直感的に引き出せる状態を目指しましょう。

2次試験の合格に向けてあきらめずに頑張ってください。

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