中小企業診断士の2次試験は公式な解答がないため、過去問の研究や対策は合否を分ける重要なポイントです。
今回は、私が7年分の過去問を使って「ふぞろい」を活用し、204点→262点へと大きくスコアアップした実体験から、効果的な勉強法を紹介します。
まとめ
「ふぞろい」を使って過去7年分の事例問題を3周以上解く
自己採点とキーワード分析を通じて回答の質を改善
初回40~60点程度→最終的に80~90点程度の得点がとれるまで実施
キーワード選び、回答構成の向上が高得点へのカギ
使用教材
「ふぞろい」シリーズ7年分
ふぞろいの合格答案
ふぞろいの答案分析
診断士受験界ではよく知られたテキストです。過去の受験者の再現答案が紹介されており、実際の採点基準と考えられる視点で評価・キーワードが整理されています。採点ができることやキーワード選定ができるのが最大の利点です。
勉強方法:過去問3周+自分なりの採点
私が行ったステップは以下の通りです
①過去問を新しいものから実施
まずは本番と同様に解答。時間を計って、決めた手順通りに実施するのが重要です。
実施した日や時間は残しておくのがよいです。自分にとってよりよい手順が見つかればアップデートします。
② 「ふぞろい」で採点しながらキーワード分析
自己採点をします。点数だけでなく、「何が足りないか」を把握します。特にキーワードの抽出と使い方に注目します。
なぜそのキーワードが点数になるのかを自分なりに理解する。設問や与件に沿ってるのか、1次試験の知識なのか、両方に当てはまるのかなどです。
③ 自分の言葉で納得できるキーワードで回答を再構築
「ふぞろい」のキーワードをベースに、自分なりの記述の仕方や使い方を整理します。
大事なのは自分が納得できて、再現性が高くなるキーワードを抽出し、自分なりの回答を構築することが大事です。
回答に納得感が出れば本番でも同様の思考回路ができ点数アップにつながります。
私の場合は令和6年の事例2(他者連携の新商品開発、知名度向上)の設問3(中古販売、レンタル)や設問4(HP充実、双方向コミュ、SNS活用)では、令和5年や令和4年の回答の型をそのままコピーした回答ができ、合格点を超えることができました。
一例ですが、こんな感じで自分の過去の点数や回答、書けなかったポイントを整理し、回数を繰り返して得点力をつけてました。

自分の書いた回答(特に初見に近いものほど)は、なぜ書けなかったか、どうして次に書けたのかを分析するのに貴重ですので、必ず保存しておきましょう。
本番は初見問題になりますので、過去問のどのケースに近いのかを考え、回答すると点数が入ります。
まずは以上の①~③を7年分実施しました。
④ 同じ過去問を再度解いて検証→約3周実施
繰り返し解くことで自分なりの「型」が身につき、安定して高得点を狙えるように。最終的には90点程度のスコアを獲得できるようになりました。
この勉強法が効果的だった理由は以下と考えています。
■キーワードが「感覚」ではなく「根拠があるもの」になる
■自分の言葉で納得して再現性の高い解答できるようになり、本番で類似のケースに使える
■実際の採点基準に近い視点で対策できる
2次試験は与件に沿って多面的な回答をすることが大事な試験です。正解が一つではないからこそ、自分が納得できるプロセスと型を身につけることが何より大切です。「ふぞろい」はその良き道標になります。
これから2次試験に向けて勉強される方は、早めにふぞろいに取り組んで過去問を使って、多面的で自分が納得できる回答をする練習をし得点力をアップし合格にむけて頑張ってください。
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